ばんこ焼をささえる仕事
やく300年つづくばんこ焼は、たくさんの人たちによってささえられているよ。
ここ「ばんこ焼のまち」には、どんなお仕事あるかみてみよう!
(さんこう:「ここはばんこ焼のまち!」)
ばんこ焼がはってんして、きぼがおおきくなるのにともなって、いろいろなせんもんのお仕事がふえていったんだよ。
かま元(メーカー・作家)
ばんこ焼をつくるお仕事だよ。
作りかたは、ろくろやたたら、せっこう型をつかったいこみやローラーマシン、動力ろくろ、木型でつくる型ばんこや手びねりなどいろいろあるよ。
つかいやすいように、今のくらしにあうように、そして長くつかってもらえるよう、せいのうやデザインなどをそれぞれのかま元でくふうをしているよ。
かま元のきぼも、1人や家族だけで作っているところから、大きな工場があるところまでさまざま。
土なべやその他のたいねつ陶器、きゅうすや茶器、花器、食器などそれぞれとくいな分野をもっているところが多いよ。
とん屋(商社)
かま元からばんこ焼をしいれて、全国・海外のお店に売る専門家だよ。ばんこ焼の”営業マン”。
しいれたばんこ焼を各地で売るだけでなく、どんな商品がどれだけ売れるかを見きわめたり、つかいかたやレシピをつけてばんこ焼のよさをPRしたり、お店のひとや消費者のいけん、りゅうこうなどをとらえて、かま元といっしょにあたらしい商品を開発したりもしているよ。
作っている人たちとつかっている人たちをつなげているんだね。
土屋さん・原料屋さん
ばんこ焼をつくるのにだいじな土などの原料屋をつくるおしごとだよ。
四日市では、むかしは垂坂山などから土をとることができたけれど、とれる土がすくなくなったり、家がたくさんたって住宅地になってほることができなくなったりで、いまはほとんど県外からの原料でつくられているよ。
土屋さんもいまは四日市に1軒のみ。
となりの愛知県やほかの県からの原料をもとに、いろんな種類の土をつくっているんだよ。
型屋さん
動力ろくろやいこみ、たたらにつかわれるせっこう型をつくる専門のおしごとだよ。
まずやきもののもととなる原型を作って、それをもとに試作の「捨型」をつくるよ。そのあと、じっさいに捨型でやきものを作ってみて、OKがでたら、せっこう型をたくさんつくるんだよ。
せっこう型はたくさんつかっていくといたんでくるから作りなおしがひつようなんだって。
型の作りなおしがおおいものほど売れすじの商品っていうことだね。
素地屋さん
素地屋さんは焼くまえの成型を専門とする職人さん。
できあがった素地はかま元にはこばれたあとに、焼かれたり、ゆう薬をかけたりして仕上げられるよ。
ゆうやく屋さん
やきものを強くしたり、水がしみこみにくくしたり、そしてきれいにいろどったりするはたらきのある「ゆうやく」。わらや木の灰、石や土、鉄や銅などの世界中でとられるいろいろな原料がつかわれていて、そのバリエーションは無限!
それぞれのまぜるわりあい、焼く温度、土とのあいしょうなど、専門的なちしきとけいけんをもとにさまざまなゆうやくを作りだしている職人さんだよ。
窯業研究室(三重県工業研究所)
四日市市といが市(いが焼の産地だね!)にある三重県の研究部門だよ。
やきものやゆうやくの試験をしたり、あたらしいぎじゅつや材料を開発したり、やきもののデザインをていあんしたり、さまざまな方面からやきものの産地をささえているよ。
いまでは全国全国No.1のシェアをほこるばんこ焼土どなべのたい熱の土も窯業研究室とメーカーがいっしょに開発したんだよ。